終了
企画展
2F
えどがわ伝統工芸産学公プロジェクト展
2011/3/4(金) ~ 3/30(水)
− 伝統工芸者と美大生が江戸川からこれからの伝統をデザインする −
● | 日時 |
2011年3月4日 (金) −2011年3月30日 (水) | |
● | 展示室 |
2F 第4展示室 | |
● | 作品数 |
鋳金、漆芸、江戸扇子、江戸風鈴、組子建具、陶芸、型小紋、染色の8工芸士の作品約60点 |
工芸館では、他地域の伝統工芸への取り組みを紹介する工芸館交流展第一弾として、「えどがわ伝統工芸産学公プロジェクト展 − 伝統工芸者と美大生が江戸川からこれからの伝統をデザインする −」を行います。他地域の伝統工芸振興への取り組みを紹介することにより、伝統工芸が直面している諸問題にどのように対処していくかを共に模索していく一助となればと考えています。
すべての展示作品には、これらをデザインした美大生のコメントが添えられています。 デザインコンセプトや意図した事が作品の中にどのように形にされているかをご覧下さい。
< 出展工芸者プロフィール >
・後藤明良(金工作家) | 1966年長野県生まれ。武蔵野美術短期大学デザイン科卒、同専攻科修士課程修了後、金工作家のもとに弟子入り。第57回日本伝統工芸展新人賞、美術工芸振興佐藤基金淡水翁賞、江戸川区文化奨励賞など受賞歴多数。日本工芸会正会員。 |
・草薙惠子(染色家) | 1953年東京都生まれ。大塚テキスタイルデザイン専門学校友禅染色研究家卒業。染色作家の下で7年修行した後、1981年に独立。1985年に日本染飾作家連盟珠工会展入選。2006年に伝統工芸新作展入選。2008年に東日本伝統工芸展入選。 |
・篠原 裕(江戸風鈴職人) | 1949年東京都生まれ。中学生の頃より風鈴作りの手伝いを始める。大学卒業後家業を継ぐ。全国風鈴コンクールで1981年から6年連続で入賞。1992年から6年間、ニューヨークで展示会を開催する等、海外との交流も深い。 |
・松井 宏(江戸扇子職人) | 1947年東京都生まれ。会社勤めの後、21歳から父の下で本格的に扇子作りを始める。2009年に江戸川区の文化功労章を受章。 |
・林 信弘(陶芸家) | 1946年東京都生まれ。大学在学中に陶芸に目覚め、独学で焼き物作りを始める。小岩で採れた粘土を使った「甲和焼」の元祖。日本陶芸展入選、江戸川伝統工芸展受賞多数。 |
・三橋京子(染師) | 1946年東京都生まれ。湯のし屋に生まれ、染物屋に嫁ぐ。夫の死去により義父の下で江戸型小紋の修業を始める。2004年に江戸川区の無形文化財に認定される。 |
・山川英夫(建具師) | 1939年栃木県生まれ。16歳で建具の見習いを開始。1964年に山川建具店を設立。 1994年に東京都優秀技能者として表彰される。東京建具協同組合副理事長、中央技能検定委員も務める。 |
・山口敦雄(塗師) | 1953年東京都生まれ。16歳から父の下で修業を始める。22歳の時、父が死去。以 来、ほぼ独学で漆芸を習得する。現在は「作介」の号で、漆塗りの茶道具や華道具 を主に製造している。 |
◇「えどがわ伝統工芸産学公プロジェクト」の紹介
「工芸者と美大生が江戸川からこれからの伝統をデザインする」をコンセプトに、江戸川区の伝統工芸者と美術系大学が連携し、新しい伝統工芸品を創るプロジェクトです。
2003年に発足したこのプロジェクトは2010年で8年目を迎え、美大生の若く斬新な発想に、伝統工芸者の確かな技術が加わる事で、現代のライフスタイルにあった新しい伝統工芸品が毎年生み出されています。2008年には、「えどがわ伝統工芸産学公プロジェクト」が「新領域(先駆的、実験的なデザイン活動)」にてグッドデザイン賞を受賞しました。(グッドデザイン賞は1957年にスタートした、わが国で唯一の総合的デザイン評価・推奨制度です)
このプロジェクトに参加している美術大学は、多摩美術大学、女子美術大学、東京造形大学の3校です。