工芸館交流展シリーズ 「くまもと・竹の引力」
2015/2/23(月) ~ 3/30(月)
会期 | 2015年2月23日(月)- 3月30日 (月) 最終日は15:00まで |
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展示室 | 1F エントランスホール展示スペース |
作品数 | 57点 |
この企画展は、熊本県伝統工芸館との交流展シリーズ第1弾として熊本の竹工芸に焦点を当て、日本の生活の中で長く素材として多岐にわたって利用されてきた竹の様々なアイテムを紹介します。
昔から竹は生活の中で使われる様々な道具や日用品を作る材料として利用されてきましたが、生活様式の変化により作られるアイテムも大きく変化してきています。本企画展では、そんな変化を竹工芸の作品を通して見て・考えていただく事を意図しています。
会場を「今ではほとんど見ることがなくなってしまった生活に根ざした道具」ゾーンと「現代の生活様式にあった竹のアイテム」ゾーンの2つに分け、様々な道具・作品を紹介します。綿々と続く竹の道具作りの歴史の中で、使いやすく暮らしに役立つ生活の道具ではあるけれども、作り手が常にデザイン性を意識してきたことも見て取れる展示になっています。
<出展者>
熊本県伝統工芸館収蔵品の他、宮﨑珠太郎、窪地成俊、松下明弘、山田庸介の各氏の作品を
紹介します。
◆ 併催プログラム
本企画展に協力して頂いている竹工芸家のGENさんが教えてくれるワークショップです。昔から様々な道具の材料として活用されてきた竹を使って、竹のかざぐるまを作ってみましょう。金沢表具でアクセントをつけて完成です!
「竹 + 金沢表具で作るかざぐるま」コラボ・ワークショップ
日時 | 3月28日(土)13:00-15:00 |
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場所 | 工芸館1F |
講師 | GENさん |
制作物 | かざぐるま(長さ約25cm、風車の直径約12cm) |
定員 | 10名(10組) |
料金 | ¥1,000 |
内容 | 竹ひごを編み、そして組み、風車の形にしていきます。 お好きな金沢表具の和紙を張り、仕上げます。 |
参加 | 10才以下の方は大人の方と一緒にご参加下さい。 |
予約 | 電話かメールにて事前にお申込み下さい。 TEL: 076-262-2020 Eメール: info@ishikawa-densankan.jp |
<出展者プロフィール>
宮﨑珠太郎
1932年東京都生まれ。5歳の頃に母の郷里である熊本へ戻り、育つ。1946年から竹細工の道へ。1950年熊本県立人吉職業補導所竹工科卒業後、1953年に上京。通産省工業技術院産業工芸試験所で雑貨意匠竹工技術研究生修了後、自営。日展、現代美術工芸展などに複数回入選。(社)日本クラフトデザイン協会理事。九州クラフトデザイン協会理事長、大分県別府産業工芸試験所所長などを歴任。1992年国井喜太郎産業工芸賞受賞。2011年には、再び日本クラフト展で優秀賞を受賞。2003年くまもと県民文化賞特別賞、2005年地域文化振興の功績を讃えた文部科学大臣の表彰を受けるなど、日本を代表する竹工芸作家の一人。
窪地成俊
1953年天草、本渡市本町中学校卒業後、父・貞由氏の手ほどきを受ける。1984年に伝統的工芸品指定、1996年には天草文化協会から島の匠賞を受賞。展示会用や注文品制作の傍ら、後継者の育成にあたっている。
松下明弘
1962 | 熊本生まれ |
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グラフィックデザインの仕事を経て | |
2001 | 竹工芸を始める(熊本県伝統工芸館 伝統工芸技術者養成講座) |
2003 | 第40回九州クラフト展入選 |
2006 | 第24回朝日現代クラフト展入選 |
2009 | 工芸都市高岡クラフトコンペ入選 |
2011 | 第51回日本クラフト展入選 |
2012 | 第52回日本クラフト展入選 |
2015 | 第54回日本クラフト展入選 |
山田庸介
1973 | 熊本県八代市生まれ |
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1994 | 大分県立別府高等技術専門校竹工科技能照査合格所授与 |
1995 | 大分県産業化学技術センター中堅技術者研修生課程終了 |
1996 | 「新しいくらしの工芸展」宮崎審査員委員奨励賞受賞 (以後、3年連続入選) |
2004 | 熊本県竹産業振興協会功労者表彰 |
2009 | 熊本県伝統工芸館の講師となる |
2010 | 熊本県伝統的工芸品の指定(最年少) |
2011 | 厚生労働省より1級竹工芸技能士認定(熊本県初) 職業訓練指導員(竹工)となる(熊本県初) |
2014 | 熊本県伝統工芸館 青年部設立 |