予告
企画展
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和紙をつくる。和紙をつかう。/孤高の陶芸家 九谷興子の仕事を見る

2025/12/19(金) 2026/3/9(月)

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和紙は、楮や三椏などの植物繊維を丁寧に漉いてつくられる日本古来の紙です。丈夫でしなやかで、千年以上残るほど保存性にも優れています。石川県でも、加賀藩の庇護を受けて育まれた「加賀二俣和紙」や、県産の雁皮を用いた「加賀雁皮紙」、能登の自然から生まれた「能登仁行和紙」など、多様な和紙づくりが受け継がれてきました。

本展では、こうした地域に根付く和紙と、その素材を生かしたアート作品や日常の小物をご紹介します。それぞれの和紙がもつ個性と温かい世界観を、ぜひお楽しみください。

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九谷興子(1911–1998)は、造形から彩色までを一貫して手がけ、九谷焼に独自の表現を切り拓いた作家です。能美市根上中学校の陶壁《太陽のこぼれる町》をはじめ、大胆な造形と鮮やかな色彩による作品を国内外に残しました。

本展では、陶のオブジェや器を中心に、油彩や着物など幅広い作品を紹介します。制作の背景にある伝承や風景にも触れながら、興子の創作世界の魅力をご覧いただけます。