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2014年

「金沢・岐阜 ふたりのワガサシスト」展

会 期:
 2014年6月4日(水) - 7月31日 (木) 最終日は15:00まで
展示室:
 2F 第4展示室
作品数:
 約80点
協 力:
 岐阜市歴史博物館、(有)長屋木工所、(株)マルト藤沢商店、日本通運


かつて日本人の生活必需品であった和傘は、昭和20年代後半から普及が進んだ洋傘にすっかりとってかわられてしまいました。和傘の最大の産地である岐阜県を取ってみても、年間生産数、従事者数、製造品出荷額すべてにおいて大幅に落ち込んでおり、その衰退は明らかであり、これは全国の和傘生産地においても同様です。

現在、岐阜は、和傘を作っている産地や作家のほとんどに傘骨を供給しており、金沢和傘も例外ではなく、岐阜で作られた傘骨を使用しています。また、傘の開閉に欠かせないロクロは、日本でただ1軒、岐阜の長屋木工所が作っているのみです。今や絶滅危惧種と言っても過言ではない和傘ではありますが、竹や和紙といった天然の素材を使った独特の美しさや工夫が見られます。傘紙が内側に畳み込まれることで周りのものを濡らさぬよう、また、傘骨を付ける時に骨を台形に削り、竹を割った時の順番通りに並べて付けていく事で、傘を閉じた時に1本の竹のようにきれいな円筒形になるように工夫されています。今回の企画展では、細かく見ると100を超える工程があると言われている制作工程の主要部分を紹介しています。

もののあふれる時代だからこそ、「ものを選ぶ」という行為はどのように暮らしていきたいのかという選択を使い手に迫ることでもあります。そんなことを考えながら和傘を見て頂ければ幸いです。



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<出展者紹介>
田中 富雄 (TANAKA Tomio)
岐阜県岐阜市生まれ、岐阜県瑞穂市在住
2002
株式会社マルト藤沢商店 入社
和傘の張り師として従事
2009
金沢和傘伝承研究会設立時から、金沢市の依頼で講師として
研究会員に張りの技術指導をする
2012
山田ひろみと工房明兎(みんと)を設立


山田ひろみ(YAMADA Hiromi)
金沢生まれ。大阪で育ち、現在は金沢在住
金沢市工芸協会会員(木工芸)、金沢和傘伝承研究会会員、ときどき水引講師
2012
田中富雄と工房明兎(みんと)を設立


<出展者からのひとこと・田中富雄>

「いい傘作ろう」を合言葉に、一人でも多くの方に和傘を知ってもらうべく日々活動しています。「和傘志主人(わがさしすと)」とは、和傘工房・明兎の造語で、次のような意味を込めています。


「志」:
「いい傘作ろう」を合言葉に、伝統・伝承を後世に伝えるため志を持って
和傘作りをしています。
「主」:
あなたが和傘の持ち主であり、主人公です。和傘は、さす人を格好良く、
素敵に魅せるアイテムであり、さしているあなたが主人公です。
 
手に持ちて 心和みし 和傘なれ


<出展者からのひとこと・山田ひろみ>

色、和傘は作り手が選ぶ和紙によっていろいろな色がありますが、雨をはじくための油を引くことによって、和紙の風合いはとても変わります。自然光での透け感はマジックのようです。色々な和傘を見ていただき、是非、手にとって、和紙の透け感や油の香りを体感していただきたいと思います。和傘のある風景を金沢に「いい傘作ろう!」を師匠との合言葉に頑張っております。



◆ 併催イベント

和傘 つなぎ・張り・かがりの実演

実際に、骨をつなぎ、和紙を張り、かがりをする工程を見て頂けます。職人さん達とのコミュニケーションを通じて、和傘の世界をのぞいてみませんか。


日時:
 6月8日(日)、7月5日(土)  両日とも9:30-16:30
場所:
 工芸館1F
実演:
 田中富雄さん、山田ひろみさん
参加:
 無料
予約:
 不要。直接工芸館へお越し下さい。


和傘ワークショップ「かがり糸(千鳥がけ)に挑戦!」

和傘の中(内側)を彩る糸を「かがり糸」、金沢では「千鳥かけ」と呼んでいます。このかがりは、装飾のためではなく傘骨の補強のためのものですが、補強だけでなく、傘をさす方を楽しませる先人の知恵でもあります。今回のワークショップでは、出展作家、田中富雄さんと山田ひろみさんに教えてもらいながらこの伝統的なかがりにチャレンジしてみましょう。同時に、田中富雄さんの張りの実演もご覧いただけます。


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日時:
 7月6日(日)10:00-15:00
場所:
 工芸館1F
講師:
 田中富雄さん、山田ひろみさん
 
 

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内容:
今回のワークショップでは以下の2つのコースがあります。
① かがりの体験だけをする「かがり体験コース」
② 和傘を1本購入して頂き、その傘に自分のお好きな色でかがりを入れ、my 和傘を完成させる「my和傘かがりコース」
※両コースとも、出来上がった傘を持って兼六園で写真撮影をして頂く事ができます。(兼六園の入園料は参加者負担)
参加:
¥2,500(「かがり体験コース」お持ち帰りになれるものはありません)
¥20,000(「my和傘かがりコース」自分でかがりをした和傘をお持ち帰り頂きます)
定員:
両コース合わせて5名
予約:
6月30日までに電話でお申し込み下さい。(076-262-2020)
「my和傘かがりコース」参加ご希望の方は、予約時に和傘の色を赤と紫の2色からお選びいただきます。
お持ち帰り頂く和傘は、骨数が45本の赤又は紫の無地の蛇の目傘となります。


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2014.05.19 Traditional Art & Craft of Ishikawa

Yuzen Unisex Underwear コレクション・ショー

本企画展の最終日に、実際にYuzen Unisex Underwearを着用するコレクション・ショーを行います。作品を身近に感じて頂けるよう、モデルさんはすべて一般の方々です。ぜひご一緒に午後のひとときをお楽しみ下さい。

日時:
7月29日(火) 15:30-16:00
場所:
工芸館1F
参加:
無料
予約:
不要。直接工芸館へお越し下さい。

2014.05.19 Traditional Art & Craft of Ishikawa

和傘 つなぎ・張り・かがりの実演

実際に、骨をつなぎ、和紙を張り、かがりをする工程を見て頂けます。職人さん達とのコミュニケーションを通じて、和傘の世界をのぞいてみませんか。


日時:
 6月8日(日)、7月5日(土)  両日とも9:30-16:30
場所:
 工芸館1F
実演:
 田中富雄さん、山田ひろみさん
参加:
 無料
予約:
 不要。直接工芸館へお越し下さい。

2014.05.19 Traditional Art & Craft of Ishikawa