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2013年

「職人さんのギャラリートーク」

しゃべるのは苦手という職人さんですが、今回は自分たちの仕事を語ってもらいます。それぞれの
工程ごとに、専門の職人さんが説明し、参加者の質問にも答えます。加賀友禅の「全容」を知る
またとない機会です。ぜひご参加下さい。

日時:
8月10日(土)・8月25日(日)10:00 am-10:45 am
場所:
工芸館1F及び加賀友禅伝統産業会館
講師:
宇野緋紗子(下絵)、中島良二(糊置)、三口 武(染色)、久恒俊二(模様師)
内容:
工程の順番に従って、それぞれの職人さんが自らの仕事について語ります。
① 図案(久恒俊二さん) 工芸館1F
② 下絵(宇野緋紗子さん) 工芸館1F
③ 糊置き(中島良二さん) 工芸館1F
④ 地染め(三口 武さん) 工芸館1F
  徒歩にて友禅会館へ移動(徒歩5分)
⑤ 色挿し(久恒俊二さん)加賀友禅伝統産業会館
定員:
各回20名
参加:
無料
予約:
電話かメールにて事前にお申込み下さい。
TEL:076-262-2020 / Eメール:info@ishikawa-densankan.jp

2013.02.10 Traditional Art & Craft of Ishikawa

「ろうそく・あかり」

会 期:
2012年8月1日(水)- 9月30日(日)
展示室:
1F エントランスホール展示スペース
作品数:
ろうそく 約330本、燭台 約60点

「和ろうそくと洋ろうそくの違いは何ですか。」ときかれたら、皆さんは何と答えるでしょうか。
原料も違えば、製法も違うこれら2つには大きな違いがあります。和ろうそくには、洋ろうそくの
ような複雑な形のものはありませんよね。火をつけると炎の色や形状も違いますよね。芯の見かけ
も全然違いますよね。触った時の触感も違いますよね。いったいこれらの違いはどこから来るの
でしょう。そんな様々な和ろうそくについての疑問にお答えするのがこの企画展です!


この企画展では、ハゼの蝋、椰子の蝋、菜種の蝋、米ぬかの蝋の4種についてその実物を見て頂く
とともに、それぞれの特徴についても紹介します。また、様々なシーンで使われている和ろうそくの
数々も御覧に入れます。この夏はぜひ工芸館で「和ろうそく」を再発見して下さい。


<七尾和ろうそくの歴史>

和ろうそくの歴史は古く、奈良時代に中国より「ろうそく」が輸入された時まで遡ることが
出来ます。江戸時代に、はぜの木(ウルシ科)の輸入により広く栽培が始まると、仏教の普及
と共に仏壇の灯明として広く用いられるようになりました。

1650年頃、七尾に「蝋燭座(ろうそくざ)」が開かれました。「座」とは現代における同業者組合の
ようなものでした。当時、物資の運搬には主に船が使われていました。はぜの木から採る原料の
蝋(木蝋)は四国や九州より、芯に使われる和紙は石見(いわみ)より船で運ばれてきたようです。
「北前船」の活躍の舞台でした。

七尾は湾の奥にあり、日本海の荒波から守ってくれるので、物資のあげおろしには最適でした。
北前船の寄港地として、天然の良港である七尾港が栄えたため、日本中から原料をとりよせ、
出来上がった和ろうそくを全国各地に運ぶことができました。このような背景から、七尾で
ろうそくの生産が盛んになっていったのでした。(高澤 久)

○協力:
本企画展では、七尾和ろうそくの製造・販売に携わっている(株)高澤商店に全面的な
協力をいただきました。その他にも、以下の方々に展示品の提供をお願いしました。
有難うございました。
岡田蝋燭店(はぜ蝋燭の提供)
川上知明さん(燭台の提供)
大島東太郎商店(燭台の提供)

◆ 併催イベント

今回の企画展では、関連プログラムとして2つのワークショップを行います。特に、 和ろうそくの
明るさを左右する大切な「芯」作りのワークショップは、他では体験できない和ろうそくの芯を和紙から自分で制作するユニークなワークショップです。


和ろうそくを学ぼう・その1「芯作りに挑戦!」ワークショップ

和ろうそくの作り方を1から学ぶワークショップです。あまり知られていませんが、和ろうそくの光の質を決めるのは「芯」です。このワークショップでは和ろうそくにとって一番大切な和紙の芯作りを実際に行います。参加者が作った芯は、高澤ろうそくの職人さんがそれぞれ和ろうそくに仕上げて
お届けします。


日 時 :
第1回目 8月22日(水) 13:30-14:30 / 15:30-16:30
第2回目 9月19日(水) 13:30-14:30 / 15:30-16:30
場 所 :
工芸館1F
内 容 :
① 和ろうそくとは? 洋ろうそくとの違いは?
② 和ろうそくの作り方は?
③ 芯を作る
講 師 :
高澤行江さん
定 員 :
各回10名
料 金 :
¥1000(材料費、お届け送料)
予 約 :
1回目は8月21日(火)、2回目は9月18日(火)までに工芸館にメールか電話でお申し込み下さい。定員になり次第締め切らせて頂きます。
(TEL: 076-262-2020、メール: info@ishikawa-densankan.jp
お渡し :
参加者が作った芯は職人さんが和ろうそくにし、後日宅急便でお届けいたします。
尚、完成品のサイズは、高さ約15cm、上部の直径約3cmとなります。

rousoku.jpg  芯を作っているところ


和ろうそくを学ぼう・その2「絵ろうそく作りに挑戦!」ワークショップ

和ろうそくにオリジナルのデザインを施し、自分だけの絵ろうそくを作ります。アクリル絵の具を
用いて、和ろうそくをキャンバスに絵を描きますが、思ったより難しいかもしれません。
出来上がったろうそくは胴を特別な日の灯りとしてお使い下さい。


日 時 :
第1回目 8月22日(水)13:30-14:30 / 15:30-16:30
第2回目 9月19日(水)13:30-14:30 / 15:30-16:30
場 所 :
工芸館1F
内 容 :
① 和ろうそくとは? 洋ろうそくとの違いは?(上記その1と共通)
② 和ろうそくの作り方は?(上記その1と共通)
③ 和ろうそくの絵付け
講 師 :
高澤行江さん
定 員 :
各回10名
料 金 :
¥1000(材料費)
予 約 :
1回目は8月21日(火)、2回目は9月18日(火)までに工芸館にメールか電話でお申し込み下さい。定員になり次第締め切らせて頂きます。
(TEL: 076-262-2020、メール: info@ishikawa-densankan.jp

rousoku02.jpg

2013.02.15 Traditional Art & Craft of Ishikawa

「ろくろ挽きの年輪 -山中漆器加飾挽きの世界 -」

会 期:
会期: 2012年8月2日(木)- 9月30日(日)
展示室:
2F 第4展示室
作品数:
約70点
共 催:
財団法人山中漆器産業技術センター

漆器というと「漆塗り」のイメージが強いのではないでしょうか。しかしながら、山中漆器は、
16世紀末に越前から移住した木地師がその技術を伝えたことが始まりと言われており、初期のころは
漆をぬらずに山中温泉に湯治に来る旅人達にお土産ものとして売られていました。
この木地挽きの技術はその後長い年月をかけて進歩し、洗練され、今に受け継がれてきました。
この企画展では山中の木地挽きの中でも、特に加飾挽きに焦点をあてています。加飾挽きには様々な
種類があり、その数はおよそ40種と言われていますが、その中で、今回は代表的な22種を取り上げ、
イラストを使って分かりやすく説明し、且つ、それぞれの加飾挽きに用いる道具と共に紹介します。また、実際の作品には複数の技法が使われているので、そのような具体例を実際の作品で見て
頂きます。



<加飾挽きについて>
加飾挽きとは木地を轆轤(轆轤)に固定して、回転させながら削ることによってつくられる様々な
模様または技法のことです。大まかに分けると環状と渦状の他に飛状(とびじょう)があり、
それぞれ道具と加工方法が大きく異なります。加えて、これらの道具と加工方法を組み合わせる
ことによって無限の模様を生み出すことができます。この後の漆をぬる工程でカンナの切れ味が
如実に表れるので、加飾を入れている間は途中で研がずに最後まで仕上げる技術と集中力が求められます。

環状:
回転する木地の外側から中心に向かって(あるいはその逆)一本ずつ等間隔に入れていく。
渦状:
回転する木地の中心から外側に向かって一気に模様をつける。カンナを運ぶ速度と、轆轤の回転速度との間合いで模様が大きく変わる。
飛状:
弾性のあるカンナをつくり、そのバネを利用しては戦場の連続模様をつける。回数を重ねることで密度の高い模様にすることが出来る。

<メッセージ>

欧米諸国に比べ、日本は社会文明の成熟するまでに時間がかかりました。しかしその間に自然との
関連と調和を成熟させてきました。それは自然素材を精神性と共に巧みに利用した工芸品の中に見られます。

山中漆器は、ここ金沢から車で南に1時間ほどいった福井県境にある山中温泉街とともに発展してきた
漆器の産地です。木と樹液(うるし)からつくられる漆器は、全国に23の産地があり、日本を代表
する工芸品です。その中において山中漆器は最も優れた挽物木地を特徴としています。このたび
ご紹介する加飾挽きは、挽物の製作過程で行う技法のひとつであり、山中漆器を代表するものです。

美しく挽いた木地は塗りに入ってからも仕上がりに違いが出ます。職人は木地師の誇りをかけて、
回転する木地に全神経を集中し、刃を立てて挽く一本にすべてを注ぎ込みます。挽物木地師が付ける
装飾模様は、それぞれが刃物から独自の工夫をして作っているため独特の個性があります。加飾挽き
には厳密なものから自由でのびやかなものまで大別しておよそ40種あると言われていますが、今回は
その中から代表的なものについてご紹介します。何卒ご高覧賜りますようご案内申し上げます。



(財)山中漆器産業技術センター所長理事
山中漆器木地挽物技術保存会会長
川北良造

2013.02.16 Traditional Art & Craft of Ishikawa